需要予測にもとづき、最適な生産・販売・在庫計画を立案
工場での生産管理から、全体最適を図る業務も経験
生産管理グループ 2012年入社
愛着のある地元企業で、世界の医療に貢献したい
会津若松で生まれ育ち、東京の大学へ進学。経営学を学んでいたことから、就職活動の際はメーカーで事業分析を行うような仕事に就きたいと考えていました。地域を限定していたわけではないものの、生まれ育った土地にはやはり愛着があり、地元企業に目を向けました。
会津オリンパスは地元でも存在感のある企業ですが、東京の大学に進学してからあらためて感じたのは、一地方都市にありながら、世界中の医療に貢献している企業だということ。とりわけ、世界シェアの約70%を誇るオリンパスの消化器内視鏡は、会津オリンパスで製造されていることを知り、関心が高まりました。
実際に工場を見学してみると、当初はズラッと立ち並んだ自動機が作動しているイメージがありましたが、ラインの中にはたくさんの人が入っていて、人の手による丹念な作業が行われていたのが印象的でした。自分も会津オリンパスの一員となって、人の健康や命を支える仕事がしたい。そう思えたことが、入社の決め手になりました。
サプライチェーンを俯瞰して需給バランスを検討
入社後は生産管理を担うチームで、販売・サービスに供給するパーツの生産計画や、医療用内視鏡の生産計画に従事。入社5年目の2016年4月からは、東京のオリンパス本社に出向して生産、製造、販売といった一連のサプライチェーンをマネジメントする部署に所属しています。その中で私は、PSIプランニングと呼ばれる需給調整業務を担当しています。具体的には、各国の需要状況を把握して販売数を予測し、生産計画を立て、在庫数を決めていきます。
会津オリンパスでも生産管理を担当していましたが、工場だけでなく、サプライチェーンの全体を俯瞰して見る立場で仕事をするようになったことで、学ぶことが多く、視野も広がったと感じています。
1日の仕事の流れ(モデルケース)
8:30 出社
メールチェックやスケジュールの確認を行います。
9:00 受注状況確認
各国からの受注状況を確認し、必要があれば各関係者と生産・在庫の調整を行います。
10:00 打ち合わせ
部内で今後の需要予測に対するリスクについて検討。
12:00 昼食
13:00 打ち合わせ
国内の販売促進グループと、当月の実績、国内の今後の市況について打ち合わせ。
15:00 生産調整
工場の担当者と、生産数に関する調整を実施。
17:00 資料作成
近日に迫った打ち合わせの資料や、必要なデータを作成。
18:00 退社
未来を予測し、可視化するプロセスが楽しい
生産管理部門は、未来を予測して、それを可視化していく役割を担っています。過去のトレンドを重視するのか、新しいマーケティング手法を活用するのかなど、自分でさまざまな情報を集めて評価していくプロセスは楽しく、やりがいを感じています。学生時代に消費者行動論を学んでいたので、統計分析や経営数学などの知識は、今の仕事にも役立っています。
時には予測が外れることもあり、そんなときは調整に苦労しますが、後工程を担う方たちに迷惑がかからないよう、目の前のことだけでなく、先を見据えて仕事をするように心がけています。
仲間と自然に恵まれ、公私ともに充実
会津オリンパスはアットホームな社風で、働く人たちもフレンドリーです。何か困ったことがあれば相談もしやすく、お互いに支え合える環境がありますね。今は東京に出向していますが、会津オリンパスの生産管理部門とは、毎日のように連絡を取って生産調整を行っています。
会津でも東京でも、土曜・日曜はしっかり休んでリフレッシュしています。私はアウトドアが趣味で、東京に来てからも会津の職場の仲間に誘ってもらって、スノーボードなどを楽しんでいます。外遊びが好きな人なら、自然に恵まれた会津は間違いなくベストな環境だと思いますね。
生産管理の仕事で大切なのはコミュニケーション
今後は東京のSCM部門で学んだことを、会津オリンパスでの業務に活かしていきたいと思っています。市場の環境や動向が刻々と変わっていく中では、生産においてもフレキシビリティが求められるようになるでしょう。高度な技術を要する現場ではなかなか難しい面もありますが、サプライチェーンの観点から、需要の変動に対応できるような体制づくりに寄与できればいいですね。
生産管理の仕事は数字に強くなければいけないと思われがちですが、それよりも、調整力や交渉力のほうが大切だと思います。人とのコミュニケーションが好きで、ユーモアのセンスもあればなお良し! です(笑)。それからやはり、英語は学んでおいたほうがいいでしょう。私自身も学生の頃から英語が課題で、今の業務では英語でのメールのやりとりが必要なこともあり、英語のインターネットニュースを読むなど、英語に触れる機会を増やすようにしています。