試行錯誤を繰り返し、製造部門に喜ばれる設備を追求
仲間と切磋琢磨しながら、より良い設備の導入を目指す
製造技術グループ 2010年入社
人に感謝される仕事を志して
ものづくりを通して、人に感謝される仕事がしたい。これが、就職活動で最も重視した思いです。当初は進学した大学院のある新潟県での就職を考えていましたが、この希望を叶えられそうな仕事にはなかなか出会えませんでした。そこで視野を広げてみると、出身地の福島県内に、面白そうな医療機器メーカーがあることに気づきました。それが、会津オリンパスでした。
会津オリンパスが手がける内視鏡は、早期発見・診断だけでなく、早期治療にも役立つ医療機器です。そんな最先端医療を支える製品づくりを仕事にできれば、医師や患者さんに喜ばれ、社会にも貢献できる。そう思えたことが、入社の決め手になりました。
内製化を支える設備設計、導入を担当
私が所属する部署は、内視鏡に用いられる部品の設計や製造方法、加工法の開発を担当します。内視鏡の種類は多岐にわたり、各製品には複雑な形状をした特有の部品が多く使われています。そうした部品の製造や加工には高い技術が求められるため、オリンパスではキーパーツやキーユニットは内製化、つまり、自分たちでつくり上げているのです。その中で私は、部品加工の開発メンバーとして、社内で使用する設備の設計、導入を担当しています。
部品から製品までの一貫生産を行う工場の技術者として、安全性や効率性、耐久性やメンテナンスのしやすさなどを意識しながら、製造部門が使いやすい設備づくりにこだわりをもって取り組んでいます。その過程では多くの実験を重ねていくのですが、計画を立て、実験装置をつくり、検証するという一連の流れは、大学の研究でも経験していたことが役立っています。
1日の仕事の流れ(モデルケース)
8:20 出社
9:00 打ち合わせ
取引先や社内の関係者と、新規設備の仕様について打ち合わせ。
10:00 レポート作成
打ち合わせのレポートおよび今後の計画書を作成。
11:30 昼食
13:00 設計
CADを用いての設計。実験機を製作して要素検討を行うこともあります。
17:00 設備の改善
生産の終了後、空いた設備の改善を実施。
18:30 退社
ゼロから設備を設計する醍醐味
ゼロからの発想で設計できるのが、この仕事の面白さだと思います。とはいえ、設備を導入する現場の技能者やその工程を担当する技術者からは、さまざまなことが求められます。それらの意見を集約し、時には設備をつくるうえで必要になる機器を委託する外部メーカーとも話し合いながら進めていく。試行錯誤を繰り返しながら、構想が形となったときは達成感がありますし、導入部署の技能者に喜んでもらえると一層うれしくなりますね。
特に、会津オリンパスで製造される部品は加工が難しく、その作業を自動化するのは容易なことではありません。しかし、いくつもの課題を乗り越えて、作業負担の軽減が実現できたときに「作業がしやすくなったよ」などと声をかけていただくと、苦労をした分、喜びもひとしおです。
良きライバルでもある仲間と高め合える環境
部署のメンバーは、助け合える仲間であり、良きライバルでもあります。誰もがより良い設備の設計、導入を目指して勉強していますし、展示会に足を運ぶなど情報収集にも努めています。学んだことや役立つ情報などは互いに共有して活かしていく、切磋琢磨できる環境だと思います。
私は人が成長していくうえで大切なことは「素直さ」だと考えています。仕事においても素直に取り組む姿勢でのぞめば、多くのことを吸収して、さらに伸ばしていけるはずです。そんな素直で向上心のある人がメンバーに加わって、一緒に働けたらうれしいですね。
新しいことにも臆せず、仕事の幅を広げていきたい
私の部署では、機械設計と電気設計とで専門が分かれています。私は入社以来、機械設計を担当してきましたが、近年は電気設計も担当するようになっています。新しい分野に挑戦した当初はかなり苦労しましたが、先輩の支援もあって、今ではずい分慣れてきました。今後は両方の知識やスキルを高めていき、さらに仕事の幅を広げていけたらいいですね。