労働災害は「物の不安全状態」と「人の不安全行動」が合い重なって発生します。
会津オリンパスでは労災ゼロを目指して、2015年から徹底的に「職場の不安全状態」による危険リスクを低減してきました。2016年からは、「人の不安全行動」に焦点をあてた教育を展開しています。会津オリンパスで働く1人1人が「事故」や「怪我」なく、無事に笑顔で帰宅して欲しいという願いから、体験型の教育「危険体感教育」を立ち上げました。
製品責任・安全衛生
人命を預かる医療機器を製造するメーカーとして
製品自体の品質・安全性を追求するだけでなく、品質マネジメントシステムの整備、強化にも取り組んでいます。
ISO13485認証取得
1997年5月に医療機器における品質マネジメントシステムの国際規格であるISO13485(ISO9001に医療機器特有の要求事項を追加した医療機器の国際規格)を取得しています。
安全衛生の取り組み
会津オリンパス安全衛生方針
会津オリンパス株式会社は、安全と健康の確保を企業活動の基盤とし、医療機器を製造する工場として、人と設備の両面に焦点をあてた安全活動とメンタルヘルスを含む衛生活動に積極的に取組み、人にやさしい快適な職場環境を実現します。
ヒヤリ体感道場「笑帰(しょうき)」の設立
「ヒトの不安全行動」に焦点をあてた取り組み
危険体感教育の展開
2017年4月から会津オリンパス全従業員への教育展開を行なっています。
新規入社者へは、職場に配属される前の研修で必須項目として実施しています。
- 1. 社内の労働災害発生状況や、体感の際の注意事項などを座学で説明します。
- 2. 12種類の事故の型に沿って体感します。それぞれの型別に社内(一部社外)の実際に発生した過去の事例を紹介した後、講師指導のもと体感を実施します。
(挟まれ/巻き込まれ/切断/突き刺し/重量物/転落/裂傷/暴露/感電/火傷/飛散/火災)
体感機器紹介
「巻き込まれ」体感機
指や作業着が巻込まれた際の危険性を体感することができます。
模型の指を巻込ませて、その危険性や怖さを体感できたり、実際に作業着の端を巻込ませたりして、巻き込まれの力の強さを体感することができます。機械に手を入れることの危険性や作業にあたる際の服装にも注意が必要だということを学ぶことができます。
「突き刺し」体感機
ドライバーを使った組立作業や分解作業で、部品を固定しない不安定な状態でドライバーが滑った時の危険性を手の模型を使って体感することができます。ドライバーが滑った場合想像以上の力が加わっていることを体感できます。左手で部品を固定しながら作業を行なうことの危険性を身を持って学ぶことができます。