先輩インタビュー製品開発グループ

機械工学の知識を活かし、医療に貢献
世界中で使われる外科用内視鏡の開発を目指す
製品開発グループ 2008年入社

親族の病を機に志した医療機器メーカー

山形県出身で、地元の大学で機械工学を学びました。勤務先も帰省しやすい南東北エリアを希望し、中でも医療機器メーカーを目指していました。機械に特化した業界へ進む選択肢もあったものの、その道を選んだのは、親族ががんを経験して、医療で社会に貢献したいという気持ちが強かったからです。

当初、オリンパスはカメラメーカーという認識でしたが、医療事業も手がけていることを知り、就職先として興味を抱くようになりました。他にも様々な企業をみましたが最終的に会津オリンパスと縁があり入社を決めました。

外科用内視鏡の新製品開発に従事

製品の根本的なコンセプトづくりはオリンパス本社が担っており、会津オリンパスでは本社が開発した要素や技術を引き継ぎ、量産型図面の製図や工程設計などを行っています。

私は入社から9年間は工程設計に従事し、製品組み立て担当者の作業効率向上に努めてきました。主に品質の安定維持をサポートする工具や作業手順を考案していましたが、昨春から内視鏡技術を開発する部署で働いています。部内は消化器用内視鏡と外科用内視鏡に担当が分かれ、さらにパーツごとに細分化されています。その中でも私は製図を中心に受けもつチームに属し、製品設計や立ち上げの推進といった外科用内視鏡の新製品開発を主業務としています。

このほか、モノ同士の接合部の強度や組み立て性など新製品の要素を検証することも仕事の一環です。製図など机上の作業だけでなく、現場で直接モノを見たり触ったりしながら確認していく作業はとてもに重要。日頃から“3現(現場・現物・現実)主義”を心がけて仕事をしています。

1日の仕事の流れ(モデルケース)

8:15 出社

メールや1日のスケジュールを確認

9:00 新製品開発の要素検討

スムーズに新製品立ち上げができるよう、計画的に検討を実施。
開発日程のスケジュールも作成します。

11:35 昼食

12:20 昼礼

チーム内で仕事の進捗状況を共有。検討などでの課題があれば相談なども。

13:00 打ち合わせ

新製品開発の全体会議を推進。関係部署と進捗状況を確認し、整合します。

15:30 議事録の作成

打ち合わせのあとは情報を共有できるよう、議事録を作成。

17:15 清掃

明日もスムーズに仕事を始めらるように、チームごとに持ち場を掃除します。

18:15 退社

念願の医療業界でスキルを発揮

内視鏡の組み立てには、正確な機械図面の読み込みが必須です。大学で機械工学を学んだ経験や、専門だった材料の知識が大いに役立ち、そして念願だった医療関係の仕事にも従事することができて、大変やりがいを感じています。

先日、設計に携わった外科用内視鏡が製品化されました。学会で医師がそれを手にした姿を見たときは、感慨もひとしお。喜びの気持ちが湧き上がってきました。

オリンパスの消化器用内視鏡は世界シェアの約70%を占めていますが、外科用のシェアはまだそれに及びません。今後は外科用内視鏡のステップアップに一層尽力し、社の将来を支える一助となっていくことが目標です。

職場は交流が盛んで和やかな雰囲気

当社には、機械図面の基礎知識をはじめ、本社同様の多彩な教育プログラムが用意されています。意欲さえあれば十分スキルアップが可能なので、機械が専門外の人でも心配は無用です。また、職場には東北各県のほか、九州や大阪などさまざまな出身地の人がいて、冗談を言い合える風通しの良さがあります。

会津の人はお酒とともに語らえるメンバーが多いのが特徴です。週末に同僚たちとバーベキューなどをして盛り上がる機会も多く、公私ともに和気あいあいと過ごしています。また、週末はきちんと休めるため、オンとオフの切り替えがスムーズ。夏期休暇などが大型連休になるのは、工場ならではの利点ではないでしょうか。

コミュニケーション能力と粘り強さが必要

当社では医療機器を扱っているため、1つでもミスがあれば大事に至ってしまう恐れがあります。問題を回避し、目標をクリアするためには、各自が責任を全うしつつ、チームやグループ間の連携を密にすることが大切です。そういった意味でコミュニケーションが好きな方と一緒に働いてみたいと思います。

逆境に立ち向かうタフさのある人も歓迎です。当社は医療を通じて社会貢献ができる企業。仕事の面でも充実感を味わえ、誇りが持てると自負しています。その分責任が重く、業務ではプレッシャーを感じることもあります。壁を乗り越えた先には大きな達成感が待っているので、粘り強く仕事にのぞんでほしいですね。