未来を見据えたものづくり・人づくり
トップクラスのシェアを持つ、医療⽤内視鏡の主要工場
会津オリンパス株式会社
代表取締役社長 蒲山 智昭
オリンパスは、1952年に世界で初めて胃カメラの実用化を実現したパイオニアであり、今では消化器内視鏡市場の約70%のシェアとなっています。国境を越えてお客様から信頼をいただいている理由、それは、「医療現場でのニーズを的確に把握して高品質の製品を作り上げていること」そして「世界中に修理サービス網を構築している安心感」だと考えています。
オリンパスの内視鏡は「会津オリンパス」と、「白河オリンパス」「青森オリンパス」「日の出工場」の4工場が連携して製造しています。その中で、中核となる内視鏡のほとんどを製造しているのが、当社、会津オリンパスです。国産顕微鏡をルーツとして「視る」ことに特化してきたオリンパスの光学技術を直系的に受け継ぎ、主要な事業領域を担う工場です。
会津気質が支える高品質な製品作りと、地域に根ざす人づくり
会津オリンパスの強みは、組織力とそれを支える人材です。会津の人は勤勉で粘り強く、手先が器用です。創意工夫が得意で、意志が強く決めたことは守る──当社は、そんな人間性に支えられているところが大きいと感じています。
会津で歴史を刻んできた企業として、当社は地元とのつながりを大事に考えています。これまでも、高等学校等での技術指導や、国家技能検定の講習者・検定員としての協力などを通して、次世代の技術者を育て、地域全体の技術力を高める取り組みを行ってきました。
当社の社員教育制度の充実度は、オリンパスグループでもトップクラスであると自負しています。入社後の社員教育では、技術・技能はもちろん、医療機器を生み出す者としてのマインドの醸成にも力を注いでいます。
世界No.1の技術・技能で、「笑顔と健康」を謳う企業理念を実現する
オリンパスグループの5ヵ年計画で、内視鏡事業は約1.4倍の売上増加を計画しています。会津オリンパスとしてもほぼ比例した拡大を目指します。建物の増築等はその準備の一環であり、従業員についても計画的に増員していく予定です。
医療用内視鏡は、患者様の笑顔や健康に直結します。実際に診断・手術をする医療の現場において、より精細にリアルに「視る」ことに対するニーズは、限りなく高まり続けています。その声に応えるため、更なる高画質化に加え、「特殊光観察」による病変の可視化なども進めてきました。その一方で、患者様の負担を軽減するための更なる小型化(細径化)や、内視鏡下の処置(手技)の拡大も求められています。
新製品の進化を実現するため、その製造技術・技能は加速度的に高度化しています。多機能・高性能化する新製品を実現する、世界No.1の技術・技能の開発に果敢に挑戦し続けること、一台一台に心を込めて作り提供することが、当社の理念です。
代表取締役社長 蒲山 智昭