技術を活かせる仕事

活躍の場は開発から製造、サービスまで

会津オリンパスでは、開発から製造、アフターケアまで、幅広い業務領域を担っています。
そこには量産に向けた詳細設計や設計検証、工程設計や設備開発、加工技術開発、生産方式・技能確立、工程・品質改善、市場調査など、多岐にわたる活躍の場があります。
また、内視鏡の製造拠点、修理拠点は国内にとどまらず、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界中に広がっているため、海外拠点に関わる業務に携わる機会もあります。

医療用内視鏡に不可欠な3つの性能と特徴を追求したものづくり

医療用内視鏡は、人体の内部に挿入して使用される医療機器です。そのため、絶対的な安全性を担保しなければなりません。また、より鮮明な画像や的確な診断・治療が行える操作性など広範囲にわたる機能性も重視されます。そして、使われる為の耐久性も必要とされます。

また、医療用内視鏡のバリエーションは、現在では400種を超えています。一方、多品種でありながら、そのほとんどの機種が日産台数10台以下と極少量生産となっています。

医療用内視鏡を構成する部品は微細かつ複雑なものが多く、高度な加工技術が求められます。キーパーツやキーユニットは内製化し、必要に応じて生産設備なども独自に開発しています。この内製化・一貫製造の姿勢を貫くことで、幅広い加工技術の保有と継続的な技術力の強化を可能にしています。

顧客ニーズの具現化にこだわりと誇りを持って

医療用内視鏡のユーザーである医師は、より高性能化、多機能化、細経化を望みます。例えば、挿入部の径はより細く、しかし、そこを通る処置具のバリエーションは増やしたい。こうした顧客のニーズに応えるには、相反する課題を乗り越えなくてはなりません。
既製品やモジュール設計で顧客のニーズを満たす仕様を成立させるのは困難なため、個別の設計・製造を行うことになります。ものづくりの現場においては非常に非効率であっても、私たちは顧客のニーズの具現化を最優先し、自分たちの技術力を結集して製品をつくりあげていくことに、こだわりと誇りを持って取り組んでいます。

また、日本のものづくりの強みは、さまざまな技術とノウハウを組み合わせて調整を図る「擦り合わせ技術」にあるといわれていますが、医療用内視鏡はまさに、擦り合わせ技術から生み出される製品です。
医療用内視鏡を用いた診断・治療法の確立と発展は、日本の医療現場とものづくりの現場による擦り合わせがリードしてきました。ものづくりの現場においては、さらに細かな設計仕様や製造方法の擦り合わせが行われます。
さまざまな制約がある中で、顧客の要求を実現するには、この擦り合わせが重要な役割を果たしており、その技術を存分に発揮するための体制整備が、キーパーツ・キーユニットの内製化・一貫製造につながりました。

世界ナンバーワンの技術を生み出し、医療に貢献できる喜び

近年のモノづくりは国内外の生産工場に委託して、自社では工場を持たないファブレス企業も増えています。一方、医療用内視鏡の開発から製造、アフターケアまで、幅広い業務領域を担う会津オリンパスには、ものづくりに直接携われる現場があります。自らの手で、他社にはない世界ナンバーワンの技術を生み出せるチャンスがここにあるのです。
当社には機械、電気、光学、化学をはじめとするさまざまな分野の知識やスキルを活かせる環境があり、自分が学んできた専門を入り口にして、技術者としてのキャリアの幅を広げていくこともできます。

「人にやさしい医療」が世界中で注目される中、今後ますます、医療用内視鏡を用いた早期診断、低侵襲治療、先進手技の普及と向上に期待が寄せられることでしょう。
自分の技術を活かしたものづくりが、その発展を支えると同時に、進化とともに歩んでいける。そこには、無上の喜びがあります。